お風呂の危険①:肩まで湯舟に浸かるの、実はNG?!
肩まで湯舟に浸かる入浴は身体に与える負担が大きく、特に高齢者の方にとってはとても危険な入浴になります。
肩まで浸かると水圧によってお腹まわりが3~6cm縮むといわれています。
お腹まわりは血液やリンパ液を心臓へ押し戻す手助けをしてくれています。
ですが、心臓や循環器が弱っている人は水圧がかかることで体中から血液が押し戻され、血圧が上がってしまいます。
また、深い湯に浸かりすぎると、心臓自体も圧迫されてしまいます。
予防方法
できるだけ溝落ちあたりまで浸かる半身浴を心がけましょう。
寒い場合は、乾いたタオルなどを肩にかけると寒さが軽減されますのでお試しください。
お風呂の危険②:急激な温度変化によるヒートショック!
※ヒートショック・・・急激な温度変化により、血液が上下に大きく変動することをきっかけにしておこる健康被害
暖かい部屋から冷えた脱衣所や浴室内に入ることで血圧が上がり、その後暖かい湯舟に浸かることで血圧が低下します。
この急激な血圧の上下のより、大動脈解離や心筋梗塞、脳梗塞などの病気に繋がる可能性があります。
予防方法
①脱衣所と浴室を温めておく。
お風呂に入る脱衣所に暖房機器を置いて温めておきましょう。ファンヒーターや浴室暖房乾燥機を使うのがオススメです。
また、浴槽のフタを外しておくことで浴室の温度を上げることができます。
他にもシャワーを使って給湯することで浴室の温度が15分で10℃ほど上がります。
浴室の床の上にマットやスノコを置くことも有効です。
②お風呂の温度は低めに設定する。
お風呂の温度が42℃以上になると心臓に負担がかかります。また、41℃以上の入浴による浴室での事故が多発しています。
38℃~40℃を目安に設定し、湯舟に浸かる前に心臓から遠い場所(手・足など)にかけ湯をし、お湯の温度に身体を慣れさせるようにしてください。
入浴時間は10分以内にしましょう。
③ゆっくりとお風呂から出るようにする。
湯舟に浸かっているときは、体が温まり血管が緩み血圧が低下しています。
その状態で急に立ち上がると、血液が脳まで行き届かずめまいや失神を引き起こします。
手すりや浴槽のへりにつかまり、ゆっくりお湯から出るようにしましょう。
降圧剤内服中の人は特に注意が必要です。
入浴前に水分を補給しておくとより良いです。
飲酒後も血圧が低下していますので、飲酒後の入浴は避けるようにしてください。
お風呂の危険③:脱衣所と浴室の段差、何センチ?!
浴室の床がタイルの場合、脱衣所と浴室との床に段差がある住宅が多いです。
段差2cm以上になると床が濡れた状態で上がり下がりすることで、危険度が高くなります。
段差の転倒は多くの場合骨折に繋がります。最悪の場合寝たきりになってしまう可能性があります。
出入り口の段差は2cm以下にしましょう。
脱衣所から浴室の段差をなくしてユニットバスへリフォームした施工事例も御覧ください。
浴室に手すりもあると安心できますね。
最後に
トーエイでは浴室乾燥暖房機の設置やお風呂のリフォーム、手すりの取り付け等の工事も行っております。
バスルームのリフォームの施工事例も載せていますのでよろしければご参考ください。
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引用:https://gas-kyuutouki.com/knowledge/ohuro-ouji.html